読書をただ「好きだから」「時間つぶしだから」では終わらせたくない――そんな想いを持ったことはありませんか?
このブログ記事では、私がInstagramで連続投稿した「読む脳・育てる脳」シリーズの一部を、まとめて紹介します。
毎日の投稿では “読む”という行為が私たちの脳にどのような働きかけをしているのかお話しました。
たとえば、文字を追っているだけの時間が、実は海馬・前頭前野・側頭葉など脳の複数部位を刺激していたり、読書が“思考の筋肉”を育てるトレーニングになっていたり。
今回はその中でも「読書を習慣化し、脳を意識的に鍛える」ためのエッセンスを厳選してお届けします。
ブログ読者のあなたにも、「読む」時間を、ただの時間消費ではなく“脳が喜ぶ時間”に変えていただけたら嬉しいです。

9.読書は共感力を育てる

物語を読むと、登場人物の感情や視点を追体験することになります。
このとき、脳の情動ネットワーク(扁桃体、前頭前野、側頭葉)が活発に動き出します。
研究でも、読書によって共感力や感情理解力が向上することが示唆されています。
まるで、脳が他者の感情を自分のことのようにマッピングしているかのような働きです。
読書の秋は、新しい知識を得るだけでなく、他者を思いやる心を育む絶好の機会です。

10.読書で記憶力を鍛える

本を読んで、話すだけで記憶力がアップ!
読書で得た知識をインプットした後、「誰かに話す」というアウトプット。
読む → 理解 → 整理 → アウトプット
このサイクルを繰り返すことで、脳の記憶回路がどんどん活性化し、長期的な記憶として定着しやすくなります。

11.読書でミラーニューロンが活性化

読んでいるときに、自分が主人公になった気持ちになりませんか?
物語の登場人物に共感すると、脳のミラーニューロンが活性化します。
この神経細胞は、まるで自分が同じ経験をしているかのように働き、他人の感情や行動を理解する力を高めてくれます。
読書は、知識を増やすだけでなく、人間関係を円滑にする「脳の共感トレーニング」とも言えるのです。

12.本選びも立派な脳トレ

書店や図書館で、表紙やタイトルに惹かれた本を手に取るだけで、脳は「楽しい情報収集モード」に切り替わります。
自分にぴったりの一冊を探す過程も、実は脳の判断力や好奇心を育てる大切なトレーニングになります。
いつもと違うジャンルに挑戦するのもおすすめ。
新しい本との出会いが、あなたの脳に新鮮な刺激を与えてくれます。

13.デジタル書籍と紙本、脳への影響の違い

紙の本が記憶に残るのには、理由があります。
紙の本は、ページの厚みや手触り、ページをめくる感覚など、五感が刺激されることで脳のさまざまな領域が連携して働きます。
これにより、読んだ内容が記憶に定着しやすくなると言われています。
一方、デジタル書籍は物理的な手がかりが少なく、視覚に頼りがちです。
どちらにも良さがありますが、深く理解したい・記憶に残したい本は、紙の本でじっくり読むのがおすすめです。

14.音読が脳を活性化させる

声に出すだけで、記憶力が倍増!
黙読とは違い、音読は脳の広範囲を活性化させます。
文字を「見る」、声に「出す」、自分の声を「聞く」、そして意味を「理解する」という複数のプロセスが同時に行われるからです。
この多重タスクが、脳の各部位を結びつけ、記憶の定着を強力にサポートしてくれます。
特に暗記したい内容には、音読を取り入れてみましょう。

15.読書が脳を「構造化」する

本を読めば、思考回路が整理される。
私たちは本を読むことで、ストーリーや論理の流れを追体験します。
この過程で、脳は新しい情報を整理し、既存の知識と結びつける作業を無意識に行います。
例えるなら、本が「思考の設計図」となり、読書が「脳の再構築作業」を促しているのです。
読書習慣がある人は、論理的思考力や問題解決能力が高い傾向があるのは、このためです。

16.読書で「メタ認知」が育つ

読書は、単に知識を吸収するだけでなく、
「自分はどこまで理解しているか」を客観的に見つめる「メタ認知」の力を養います。
たとえば、難しい本を読んでいて「ここがよくわからないな」と感じたとき、脳はその「わからない」という状態を認識し、「どうすれば理解できるか?」を考え始めます。
この自己評価のサイクルが、学習能力を根本から高めてくれるのです。
※メタ認知とは、自分の思考や感情、行動を客観的に把握し、評価・制御する能力

まとめ

読書は単に本を開く行為ではなく、脳を豊かにし、思考・感性・創造力を育む日々の習慣です。
Instagramで展開してきた「読む脳・育てる脳」シリーズでも、読書中に起こる脳の複雑な働きや、習慣化によって変わる思考の質について数々ご紹介しました。

FAQ

Q1. 本を読むだけで、どうして脳が鍛えられるの?
読む行為は視覚・聴覚・意味処理など多くの脳領域を同時に使うため、自然とトレーニングになります。

Q2. 読むだけで共感力まで育つの?
登場人物の気持ちを追体験することで、脳の共感ネットワークが活性化します。

Q3. 紙の本とデジタル本、どっちが脳にいいの?
どちらも良さがありますが、記憶に残りやすいのは「五感を使う」紙の本と言われています。

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