行動すると、縁がつながる。夢も動き出す。

私は子どもの頃からポストカードや切手が好きでした。
海外へ行くたびに、家族や友人にその国から必ずポストカードを送ります。
ポストを見かけると、つい写真を撮ってしまうのも私の“旅の癖”。
それは、目に見える旅の証であると同時に、誰かに思いを届けるための
「小さな行動」でもあるんです。

そんな私が出会った本が『ゆうびんの父』という作品。
1円切手でおなじみの、あの前島密の物語です。

この本を読んで何より驚いたのは、前島密という人の“行動力”でした。
学問に対して貪欲で、「医者(東洋医学)」→「蘭学(オランダ語)」→「海防」→「英語」と興味の向くままどんどん学びを深め、行動に移す。
そして旅に出て、各地で経験を積む。まさに「動きながら学び、学びながらまた動く人」。

動くことで人と出会い、その縁がまた次のステージを開いていく。
勝海舟、渋沢栄一、大久保利通、大隈重信…。当時のキーパーソンと繋がっていくのは、まさに“動いていたから”だと思います。

前島密といえば「郵便制度」
当時はまだ「飛脚」が主流だった時代。国の近代化が進む中で、通信制度の整備は急務でした。
前島密はその必要性にいち早く気づき、「自分がやる」と手を挙げて、飛脚制度の改革――つまり日本の郵便制度を立ち上げるプロジェクトに挑みます。

役職や命令を待たず「やるべきことをやる」。
そこには“志”という芯の強さがありました。

この姿を見て、ふと思ったんです。
現代に生きる私たちも、情報だけならすぐに手に入る時代にいます。
けれど、“行動してみる”ことでしか得られない出会いや学び、反応、そして縁が確かにある。

前島密が動かなければ、日本全土に同じ料金で送れるシステムはなかったかも…。
私がポストカードを送る習慣もなかったのかも…。

夢や思いを形にするには、やっぱり「動くこと」が最初の一歩。
動けば、何かしらのフィードバックが返ってくる。
その反応の中に、新しい人との縁やチャンスがある。
そしてそのつながりが、また次の扉を開けてくれる。

📚 この本の感想はこちらのnoteにも書いています。
👉 https://note.com/posiposilife/n/n1d7b0638a595