書籍:「タスキメシ」 著者:額賀 澪 小学館2015年

今年の箱根駅伝は駒沢大学が10区で逆転し復路優勝となりました。
選手の皆さんもコロナの中、たくさんの試練があったのではないかと思います。
箱根路を走れた選手、サポートにまわる選手、怪我で走ることが出来なかった選手

「努力は裏切る」


人は「怖い」「辛い」とき、そこから逃げたい、忘れたいと思ってしまうのは、当たり前。人は辛いことから逃げるために、”心を殺してしまう”ことがあります。つまり、自分に問いかけなくなってしまいます。しかし、逃げてしまっては、それはトラウマとなって、一生付きまといます。

「後悔しない」ためには、「本当の自分の気持ちに向き合うこと」が大切ですが、それは、本作では、同じトップランナーの親友、弟達の正直な本気の思いを乗せた走りが、主人公の心を揺さぶります(号泣point)。気持ちを正直にだすことで前を向き始めます。

最後はとってもせつないけど、エールを送りたくなる涙がまってます。

号泣度MAXの青春小説 

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