秋になると「読書の秋」という言葉をよく耳にします。
本を読むことが“脳の活性化”につながるとしたら、少し興味が湧きませんか?
このブログ記事では、私がInstagramで17日間にわたって連続投稿した
「読む脳・育てる脳」シリーズをまとめています。
今回は1回目~8回目をまとめたものえす。
もともとは「読書と脳の関係を、わかりやすく日常に落とし込みたい」
という思いで始めた企画でした。
一冊の本を読むとき、私たちの脳の中では驚くほど多くの領域が同時に働いています。
海馬(記憶)、前頭前野(思考・判断)、側頭葉(言語)などが連携し、
“読む”という行為を通して脳が成長していくのです。
読書の秋にぴったりな内容として、ここではその投稿の一部を、
ブログ読者様向けにまとめ直してご紹介します。
1.「読書の秋」読書はあなたの脳への最高のプレゼント!
「読書の秋」、今年はただ本を読むだけでなく、その驚くべき脳への影響を意識してみませんか?
本はあなたの脳にとって、最高のギフトです。
実は本を読んでいるとき、あなたの脳の海馬(記憶を司る)や前頭前野(思考や学習を司る)が活発に働いています。
たくさんの知識を得られるだけでなく、「読む」という行為自体が、脳に良い影響を与えているのです。
2.「読む力」は才能ではなくスキル!育てることができる。
あなたは、「読む」とき、脳のどの場所が働いていると思いますか?
実は、脳には「読む」という場所はどこにもありません。
私たちは、文字を「見る」視覚野、言葉の「音」を司る聴覚野、そして「意味」を理解する意味記憶の領域など、複数の部位を総動員して本を読んでいます。
つまり、読む力は生まれつきの「才能」ではなく、脳のさまざまな領域を連携させることで身につくスキルなんです。
誰でも読書を続ければ、読む力を伸ばすことができます。
3. 読むだけで、脳がすごいトレーニングをしている
本を読むだけで、脳は知らず知らずのうちにトレーニングされているって知っていますか?
文章を読むとき、脳のいろんな領域が同時に動きます。
・👀 視覚野 … 文字や絵を目でとらえ、形を認識
・🗣️ 言語野 … 言葉の意味や感情、文脈を理解
・🧠 前頭前野 … 物語の展開を予測したり、登場人物の気持ちを想像したり、知識を記憶したり…
ただ物語を追っているだけでも、自然に脳が鍛えられているんです。
読書は、脳を総合的に鍛える最高のトレーニングと言えますね。
4.好きな本で、脳も気分もスッキリ!
私はライトノベルもよく読みます。
特にライトノベルは、異世界ものなど“非日常”の世界に入り込めるので、気分転換の効果もひと味違います。
そもそも文字や文章を読むこと自体が、脳への刺激になります。
さらに、好きな本や楽しい本を読んでいるときには、脳からドーパミンが分泌されます。
この快楽物質のおかげで「読書って楽しい!」と感じられるのです。
義務感で読むよりも、好きな本を選んで読む方が、脳にとってもずっと良い影響があります。
「好きな本を読んでいるだけで、自然と脳まで元気になっている」…そう考えると、なんだかちょっと得した気分になりませんか?
5.何歳からでも、脳は成長する
大人になっても、脳は成長を続けることが研究でわかっています。
読書などで新しい情報を取り入れると、脳のニューロン同士のネットワークが再編成されます。
家の電気配線でたとえると(読書するたびに)電気配線をすべて変えているようなイメージです。
この再配線によって、思考力や理解力の土台が強化されます。
読むだけで脳が着実に鍛えられていくのは、本当にすごいことですよね。
読書は、年齢に関係なく脳の成長をサポートしてくれる、最高のツールと言えます。
6.読書で脳の老化予防
研究によると、定期的な読書は認知症リスクを低減すると言われています(Valenzuela, 2008)。
文章を「読む」という行為は、脳の神経回路を活発に使い続けること。
この習慣が、将来の脳の健康を保つことにつながります。
読書の秋は、単なる趣味ではなく、脳を若々しく保つための大切な時間なのです。
7.読書は脳の最高のリフレッシュ
脳科学の研究によると、読書にはストレスを最大68%軽減する効果があるという結果も出ています(Sheldon, 2009)。
静かな空間で、お気に入りの本を10分間読むだけで、心と脳をリラックスさせることができます。
読書の秋…忙しい日常から少し離れて、脳に休息を与える大切な時間にしましょう。
「今日はたった1ページだけでも読んでみよう」
8.日本語は、脳をフル活用する特殊言語!
私たちが当たり前に使っている日本語が、実は脳にとって最高のトレーニングだと知っていましたか?
日本語は、漢字・ひらがな・カタカナという3種類の文字を使い分ける、世界でも珍しい言語です。
この特殊な構造こそが、日本語を読むだけで脳を効率的に鍛える理由なのです。
ひらがな・カタカナ(表音文字):音の情報を処理する役割を担い、左脳の言語野を活性化させます。これはアルファベットと同じです。
特にカタカナは、外来語や新しい概念を扱うため、左脳の作業記憶を刺激します。
漢字(表意文字):形そのものに意味が込められ、右脳で文字の形を認識し、左脳で意味を理解します。右脳、左脳を使うハイブリッド。
読書は単なる情報収集ではなく、
脳を鍛え、感性や思考力を育てる“トレーニング”でもあります。
Instagram連載の中でも触れたように、
文字を追うだけでなく、想像し、感じ、共感する――
それらすべてが脳の神経回路を活性化させる刺激になるのです。
もし最近本を手に取っていないなら、
まずは5分だけ、気になる1ページを読んでみてください。
きっと、静かな時間の中で「脳が喜ぶ感覚」を実感できるはずです。
次回の後編は9回目~16回目とFAQもお伝えしていきます。
🪶さらに深く知りたい方へ
noteでは、今回のテーマを含む「脳と読書」シリーズのほか、
プラス思考・自己イメージ・脳科学コラムなどを多数掲載しています。
👉 かおさん@ポジティブライフ研究所 note公式ページはこちら